2013年2月8日金曜日

啓成中「総合的な学習の時間」全体発表会

毎年恒例の啓成中学校で行われた「総合的な学習の時間」全体発表会に招かれ、出かけてきました。
平日の日中にもかかわらずたくさんの保護者・地域の方が見に来られておりました。
中には「コレが楽しみで昼から仕事を休んできた」という方もおられ、年々その認知度と内容の素晴らしさから定着してきた感が強いです。
かくいう私も仕事を抜けてきました…あ、これはオフレコでした。

2年生が先陣を切っての発表です。
「職業」についての4名の代表者が各々のテーマで発表します。
劇団員から会社経営者まで幅広いテーマについて14歳なりの純粋で真っすぐな堂々とした発表に感心しきり。
2年生は全てパワーポイントを用いた、補助生徒がつかないパターンでの発表でしたが、スムーズに進行しない場面が少々ありました。
しかし、ステージ上で全て一人で取り仕切るその重圧を経験したことは必ずや今後、各々の自信になって行く事でしょう。
 
一年生は「地域」について。
炭坑の歴史、カナディアンワールド公園、道の駅やサクランボについての発表が続きます。
およそ
昨年まで小学生だったとは思えぬ貫禄にも似た余裕を感じます。
各発表の間も演出が施されていて、一家の日常の寸劇から各発表へとつながる心憎い演出が発表自体を引き立てて行きます。

 
トリは3年生。
テーマは「社会」について。
少子化問題、育児放棄、動物との共存、食文化について国会顔負けの重い問題についての発表です。
臆する事無く、堂々と自分の考えを語る皆さんを見て、いつしか自分が忘れてしまった熱い気持ち
が沸々と蘇ってきます…。
全体を通して、皆が各テーマと真摯に向き合い、流暢で堂々とした発表が繰り広げられたと思います。
パワーポイント(パソコンのプレゼンソフト)の使い方も上手で流れるようなこなれた発表に感心する反面、
皆が同じような形式だった発表に、
「何か一つでも他人と違う事を!」
という少々の個性が見受けられるともっと良かったかな、と管理人的に思いました。
更に、パソコン操作は申し分無いのですが、手書きの機会がもっと無いとデッサン力や構成力が培われないのでは…と少々心配になったのも正直な気持ちです。

必須科目等の兼ね合いやその大変さから大きな学校ではこのスタイルでの存続が難しくなり、様相をかなり変更して行っていると聞きます。
しかし、生徒たちが自発的に興味のある事を調査し、発表する素晴らしい貴重な機会です。
どうか、今後も続けて行って欲しい…と私も願うし、3年生からも後輩たちに「継続」を懇願していました。

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