2013年3月17日日曜日

野花南小「卒業証書授与式」

前日、このサイトの更新をしようと編集していたところ「野花南小学校卒業式」と打ち込んでハッとした。
勝手に卒業式に参加するつもりでいたが、学校にもPTA会長さんにも何も打診していなかった事に気づいた。

慌てて教頭先生にメールしたところ直接電話を頂き、快く承諾して頂いた…ありがとうございます。。

当日の朝は、ピーカンの青空が広がって、まるで晴れの日を祝福しているようだった。
来賓控え室となった校長室には、教育長はじめ町内会長などたくさんの方が見えられていました。

会場は緊張感に包まれ、私自身初めて参加させて頂く「少人数」での卒業式が始まる。

今年の卒業生は3名。
内、双子の児童さんがいるという事で保護者は2組である。

しかし、保護者席には、それを明らかに上回る方々が…。
おじいちゃんおばあちゃんなのか、それとも地域の方なのか。
とにかくたくさんのギャラリーが、晴れの舞台を祝うために集まっていた。
卒業式に先立ち、3名の卒業生の在校時代の歩みが素敵なスライドで紹介される。

…管理人は最近めっきり「涙腺」が弱くなり、嫁から池中玄太のようだと言われる事が多くなった。
…最後まで平静を保ち見届けられるか少々心配になってきた。

卒業証書授与。
証書の内容が、一人一人の想い出やエールで綴られた、まるで手紙のような素晴らしい証書だった。

教育委員会告辞に続いてPTA会長挨拶。
どちらもピンポイントで3名に贈られる内容である。

呼びかけ…の前に卒業生が各々の保護者の元に行き感謝の手紙を読み上げる…。
嗚咽を押さえながら一生懸命に手紙を読んだ ある児童は、途中で感極まってしまった…。

現代っ子もまだこんなに純粋で素直な感謝な心を表現できるものか、とこちらももらい泣きを押さえるのに本当に苦労した。。
なんとか、彼の手紙は乗り切った…が、この児童は双子なのでもう一度お父さんとお母さんの前に…。。

私の隣に座っていた絵画を通して子供たちを見守り続けてきた先生がたまらず涙。
口火を切ったかのように来賓席は感涙の渦に。
もちろん私もいつもの玄太状態に…もう泣いてもいいでしょう!
見ているこちらまで号泣なのだから、当事者であるご両親は大変だったと思います。
しかし、きっと至福も2倍のことでしょう。

最後に在校生全員で輪になって合唱。
全校生で卒業生の門出を祝い、そして別れを悲しんだ。

2013年度を以て、統廃合となる野花南小学校の卒業式は編入が無ければこれが最後となる…。

地域に溶け込み愛され続けた、こんな素晴らしい学校が無くなってしまうのは残念でならない。

時代の流れ、過疎だから、児童が少ないからしょうがない事…で片付けては、行政はあまりに理不尽で能がないと言わざるを得ない。
培った歴史を存続させる努力こそ、これからの地域活性には大事な事。


感情の起伏が激しい一日も終わり、クタクタで帰宅。
(自分の子供の卒業式よりも消耗した…)

式後に頂いたシフォンケーキを思い出し、ティータイムをとる事に。

甘く柔らかな癒しの味に、感情をしばし忘れて卒業生たちの前途を改めて願う玄太だった。。

0 件のコメント:

コメントを投稿